2011年03月16日

あなたも一度断食の効果を味わってみてはいかがだろうか


実践者たちが証言 有名人がハマる
「断食」ダイエット その効能
工藤公康/美川憲一/為末大/天津木村ほか


3日間で5kg痩せました
 キャベツダイエットに炭水化物ダイエット、さらには体重計に乗るだけの「乗るだけダイエット」まで。様々なダイエット方法が巷に溢れ、世はダイエットブームの様相を呈している。そんななか、古来より精神鍛錬のために実践されてきたある修行法≠ェ、ダイエット手法のひとつとして注目を集めている。それは「断食」である。

「食べなければ痩せるのは当たり前。それに、断食は体に大きな負担を掛けることになるのでは---」

 そんな疑問の声があちこちから飛んできそうだが、断食愛好家や断食を勧める医師たちの話に耳を傾ければ、これがダイエットの方法としていかに優れ、さらには体内をきれいにリセットするための「究極の健康法」であることがお分かりいただけるはずだ。

「年に一度、必ず断食の期間を設けています。今年は1月下旬に5日間断食し、約4kg痩せました」


 こう語るのは、内閣府副大臣を務める民主党の末松義規衆議院議員(54歳)だ。末松議員は、高校2年生のときに断食を初めて以来、年に1回は必ず断食をするという、生粋の断食愛好家だ。

「断食中は一日にコップ2~3杯のグレープフルーツジュースしか口にしません。あとは水だけ。これを2~3日続けるのですが、特に職務に支障をきたすことはありません。断食中も普段と変わらず元気に働く私をみて、周囲の人たちは驚いていましたね」

 末松議員は「ダイエット効果はもちろんですが、断食に取り組むことで体調がよくなり、むしろその後の仕事の効率が飛躍的に上がる」とその効果を力説する。

「この仕事は会合やら冠婚葬祭やらで飲み食いする機会が多いですが、他の健康法を取り入れているわけではないのに、血圧はこの歳になっても正常値です。糖尿病の疑いも、体の不調もありません。これは断食のおかげだと考えています。年に一度の断食によって胃腸が休まり、内臓疲労が取れるので、体が健康な状態にリセットされるのです」.

 歌手の美川憲一氏(64歳)も、15年来断食を実践する愛好家の一人。美川氏は、体重が普段より10kg近く増えて悩んでいたとき、医者に勧められて断食を始めたという。

「カロリーが高い食べ物や炭水化物が大好きなんで、太りやすい体質だったの。ところが、わずか3日間の断食で5kgも体重が落ちた。しかも、思ったよりも苦しくなかった。過去、いろんなダイエット方法を試しましたけど、続けるのが大変なものばかりだったわ。その点断食は、集中して数日間取り組むだけでいい。以来、1年に2回のペースで断食に取り組んでます。食生活は当時とあまり変わっていませんが、体重はいつもベストを維持しているわよ」

 断食中にとるのは、一日2Lの水と少量の酵素入りジュースだけ。それでも美川氏は、慣れるとそんなにつらいものではない、と話す。

「コンサートの最中などに断食するのは無理だけど、トーク番組などの仕事は断食中でも問題なくこなせるわよ。食べることを気にせずに済む生活は、思いのほか気が楽なのよ」


天津木村 美川氏が言うように、断食に取り組むことで「食べる」ことへの意識が変わると語る愛好家は多い。「エロ詩吟」でブレイクした、お笑いコンビ・天津の木村卓寛氏(34歳)は、「断食によって人生観も変わったと思う」と明言する。

「断食を始めたのは2年前。ダイエット目的というよりは、周りの先輩芸人が大変な努力をして仕事に取り組んでいるのをみて、自分も『なにか自分を追い込むことをして、自信をつけたい』と思い、修行に近い感覚で断食にトライしました」

 断食用の特製ジュースを3本購入し、一日1本飲む。初日は空腹に苦しむが、徐々にその感覚に変化が出て来るという。

「断食と聞くと『辛くて耐えられない苦行』と思われるかもしれませんが、一度やってみるとそうではないことが分かると思います。2日目をすぎる頃から、空腹が当たり前の感覚になってくるんです。『食べる』ということに固執しなくなる。3日間の断食で2~3kg痩せますが、断食の後も『食べることは当たり前のことじゃない。特別なことなんや』という意識が続き、その後も無駄なモノ、余分なモノを食べなくなります。断食後はリバウンドが来る、という話も聞きますが、僕の場合は無縁。この感覚を思い出すためにも、毎年断食を続けます」


 体の変化だけでなく、心の変化も生まれる。どうやらここにも断食の魅力があるようだ。


 ところで、こうした愛好家たちの「実感」とは別に、医学的にも「断食は体にいい」と言えるのだろうか。断食を推奨する二人の医師に話を聞いた。

「断食は、医師や専門家に相談して、その管理下で行えば問題ありません」と断言するのは、新渡戸文化短期大学学長で、医学博士の中原英臣氏だ。

「断食の効用として、糖尿病や高血圧など生活習慣病の予防になることがあげられます。そもそも生活習慣病の大半は肥満に起因している。断食は究極のダイエット術ですから、生活習慣病の予防につながるわけです」

 東京・東中野にある渡辺病院の渡辺完爾院長は、断食にはダイエット効果だけでなく、体内をきれいにする効果も認められるという。

「断食を数日間行うと、体重が落ちるだけでなく、体の中の悪い老廃物が排出されます。たとえば宿便が落ちて腸がきれいな状態になりますし、断食の間は体内にたまった余分な油が消費されます。この不要な油がのぞかれることで、体全体の調子が整えられる。これにより体質が変化し、普段の体調もすこぶるよくなるのです。花粉症やアレルギーなどの症状が軽くなることもあります」

 断食体験者のなかには、断食数日目に目やにや異臭、濃痰が出てきたという人もいたが、これも体から老廃物が出されている証なのだろう。

 渡辺院長は、「そもそも現代人は食べ過ぎなのです」と考える。

「カロリー過多のサルは心臓が弱る傾向があるという研究があるなど、カロリーの取りすぎが体に悪影響を及ぼすことはほぼ定説化している。いまの社会人はカロリー過多の食生活を送っている。食べるということの意味を見直すためにも、断食に取り組んでみるのはいいことでしょうね」


空腹が快感に変わる

 断食が健康維持や改善につながることはお分かりいただけたと思うが、実は断食を行うことで「それ以上の効果や変化を実感した」という声も多く聞かれる。

「3年ほど前に、ヒザの痛みを治すために断食をしました」と証言するのは、陸上の為末大選手(32歳)。

「断食によって体の痛みを治す方法があると聞き、試してみると、断食から1週間ぐらいでヒザの痛みが小さくなったことに気づいたのです。それだけでなく、断食中は頭がすっきりするような感じがして、体全体の感覚も研ぎ澄まされたような感じがしました」

 ヒザの痛みが完全になくなることはなかったというが、この鋭敏な感覚が宿ることが病みつきになり、以来、年に一度、1~3日ほど断食をしているという。

 断食経験者の多くは、「3日目ごろから空腹の苦しみがなくなった」と語り、なかには「空腹が気持ちよくなってくる」とさえ証言する人もいる。これはマラソン中に苦しみを和らげるためにエンドルフィンが放出され、ランナーが快感を覚え始める「ランナーズハイ」に似たもので、「断食ハイ」と呼ばれている。そのメカニズムはまだ完全には解明されていないが、「病みつきになる感覚」はここに理由があるのだろう。


工藤公康氏 感覚や神経が普段よりも研ぎ澄まされ、パフォーマンスを十分に発揮できる---そう実感して、為末選手のように断食を「トレーニング」のひとつとして取り入れるプロスポーツ選手は少なくない。

 プロ野球選手の工藤公康投手(47歳)も、毎週月曜日は「食事抜きの日」と決めている。

「ダイエット目的ではなく、胃腸を含めた内臓を休めて体をリセットし、コンディションを高めるために行っています。毎日毎日お腹いっぱいに食べていると、胃腸は休む暇もない。人間の体は全部セットになっているので、胃腸が疲れると全身に不調を来しかねません。

 オフが多い月曜日には食を抜き、ミネラルウォーターと練り物状の植物性酵素しか口にしない。するとその次の日は体が軽くなり、調子がよくなっていることを実感できるのです」

 プロゴルファーを目指す高校3年生の長女も、お父さんに倣って月曜日はまったく物を口にしないという。

「考えてみると、歴史に名を残す名投手である稲尾和久さんや権堂博さんなど、1シーズンに30勝を挙げていた方々は、贅沢な食べ物を口にしなかった世代です。決して筋肉質ではなかった人たちが、いまでは考えられないような活躍をしたのは、食にあるのではないかとさえ思っています」

 工藤氏だけではない。ソフトバンクホークスの小久保裕紀選手は肉体改造のために断食を取り入れているし、埼玉西武ライオンズのG.G.佐藤選手も、年明けから断食に取り組み始めたそうだ。さらには今をときめく北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手も、日ハムの木田優夫投手に朝食を抜く「半断食法」を提唱されたという。

 斎藤投手が断食を始めれば、日本に断食ブームが到来することになるかもしれない。それを見越してかどうかは定かではないが、ここ最近多くの旅行会社が断食ツアーを売り出し、話題を呼んでいる。JTB沖縄では4月から座間味島での断食ツアーを販売する予定で、すでに各方面から問い合わせが来ているという。

 またツアーに限らず、断食を行う合宿所や療養所もある。こうした施設では食事のプログラムがしっかりと組まれ、自分で行うより効果のある断食を実践できる。2泊3日で5万円など、少し高額なものが多いのだが、人気のあるところは数ヵ月先まで予約で一杯だというから驚きだ。

体脂肪がどんどん落ちる
 作家の江上剛氏(57歳)は、今年初頭、こうした専門施設で6日間の断食に取り組んだ。

「1月2日から7日まで、静岡県は伊豆にある専門施設で断食に取り組みました。入所時に健康状態をチェックするのですが、体重は74kg、体脂肪率は22%。実は昨年にも同じ施設で断食をしたのですが、そのときは体重が86kg、体脂肪率が26%もありました。そこから比べれば、昨年の断食を機に数値は劇的に改善したのですが、さらに絞りたいと思って、今年も再び取り組むことにしたのです」

 合宿中に口にするのは、椎茸と昆布の出汁やスープなどが中心。初めての人にはかなりきついと思われるが、同じ目的を共有する参加者が多くいるので、断食にも成功しやすいという。

「断食中は確かに苦しいことが多い。テレビを見ていても、施設近くの町を散歩していても、食べ物にばかり目が行く。世の中にはこんなに食べ物が溢れているのか、と驚きます。一方で、断食中は普段の生活ではありえないような深い眠りや、精神的な安らぎを感じることができます。断食には脳の疲労の除去、味覚の変化、治癒力の回復などの効果もあると聞いていますが、体だけでなく、心をリラックスするのにも最適ですよ」

 断食終了日、改めて健康状態をチェックすると、体重は69・9kg(4kg減)、体脂肪は20%(2%減)、体年齢は55歳から48歳に、と大きく改善。断食後は食生活を見直し、1ヵ月以上たった現在も体調はすこぶるよく、今年は東京マラソンにも出場する予定だという。

「わずか数日の断食で、中性脂肪、コレステロール、尿酸値が正常になります。メタボなんて、病院に通ったり、長期にわたる苦しい食事制限をしなくても解消できる。若い女性には美容目的などで断食を取り入れている人も少なくないそうですが、中高年こそ断食すべきだと思っています」

 断食を実践する6人の著名人の話から、その魅力がお分かりいただけただろうか。断食中は食事はもちろん、酒もタバコも禁止のため、ストイックな「健康法」であることは間違いないが長期間を要するダイエット法や、難解なノウハウを必要とする健康法よりよっぽど短い時間で痩せ、かつ簡単に始められる。痩せたい、健康を取り戻したいと考えている方は、一度真剣に断食の実践を考えてみてはどうだろうか。

 ただし、前出の中原医師が言うように、いきなり断食を始めるのではなく、まずは断食に詳しい医者や専門家に相談してから取り組むのがよいだろう。

「断食の実践はきわめて簡単です。食べなければいいというのが基本ですから。ただ、急に断食をすると脱水症状を起こしたり、思考能力が落ちたりと日常生活に支障を来す可能性もありますので、専門家に相談した上で取り組むのがいい」

 また、前出の渡辺医師も、「断食後の体調管理が難しいので、医師や専門家の相談を仰いでから取り組む方が安全」という。

「断食が終わった後、いきなりふつうの食事を取ると、胃痛などにおそわれる可能性がありますし、体重もすぐに戻ってしまうおそれがある。まずはお粥などの回復食をとらなければならないのですが、このあたりのバランスが初めての人だとわからないので、医師などに相談したほうが安全に取り組むことができます」

 このように断食にはいくつかの注意点があるのだが、専門家の指導のもとでこれに取り組めば、体重の変化や体調の変化はもちろん、研ぎ澄まされた感覚や鋭敏な味覚など能力の変化を実感し、断食後の世界が違って見えるかもしれない。

 あなたも一度断食の効果を味わってみてはいかがだろうか。

posted by アフェイ at 23:09| Comment(0) | 美容・ダイエット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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